一般社団法人 兵庫県トラック協会

トラック輸送における取引環境・労働時間
改善協議会の開催について

　平成29年3月29日（水）兵庫県トラック総合会館において第5回トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会　兵庫県地方協議会が開催されました。

　
　協議会では今年度行われたパイロット事業の実施報告と次年度のパイロット事業の取組についての議論がなされました。

　
　実施報告では、雨天時での積み込みやトラックが発着する際の荷役作業をするスペースの制約が荷待ち時間やの増加や長時間労働につながっているとの報告がされました。

　
　参加した委員からは、「兵庫県を代表する企業の発荷主でさえ、このような問題が発生している状況であり、往々にしてドライバーが長時間労働をせざるを得ない状況になる。しかしながら荷待ち等の作業時間の延長に対する荷主からの料金を頂く事が出来ない現状では、ドライバーは長時間労働でありながら低賃金となり、結果若い労働者が運送業界に就職しないという悪循環に陥っている。」との意見も出された。

　
　平成29年度のパイロット事業については今年度の結果をふまえて、それらの課題を解決するため同じ対象集団で継続していきたいと事務局から提案があり、座長(神戸大学大学院教授　小谷通泰氏)からその方向性で事務局に一任したい旨を諮ったところ異議なく承認され、事務局で調整し実施することになりました。